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日々の破片

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2019-04-21

_ 港区立郷土歴史館再訪

港区立郷土歴史館を再訪。

今度のお目当ては、特設展の最近の発掘関係の展示だったのだが、それよりも、港区の平成史が抜群におもしろかった。

最初が赤坂御所関係で、唐突に不可思議なお仕着せが展示されていて、はて? 東宮ではこんなの着ているのか? と思ったら、マハラジャの従業員の服で、そこからマハラジャとかの六本木ディスコ全盛期の展示となり、次にCDとかAIBO(ソニーは港区か? NECがそうなのは知っているが)の展示となったり。ただ、量は少ないね。

発掘関係は、江戸時代のものが多くて、そうかこんなものも発掘してみないとわからないものなのだな、とあらためて考える。が、意外なほど近代的でおもしろい。

常設展では、明治以降を前回はちゃんと観ていなかったので、今回はちゃんと見る。でもその前に賢猫之塔にお参り。

目黒の大火が川沿いに進んで上野のほうまで延焼しているのを見て、どういう具合に家が並んでいたのか、今とはずいぶん幹線が異なるのだなとかおもしろく思う。

空襲で焼けた範囲が、ちゃんとでっかな病院を外していることを確認して、それで白金が焼け残っていたのだなと納得する。

青山通りの拡幅に伴う櫛の歯状の写真を見たりしていると、最後にゆりかもめが出てきた。

ゆりかもめの運転席用のマニュピュレーションボックスが展示してある。

普段は運転手の陰になるし、そうでないときは蓋を閉めているので、こうやって中を見せるのは珍しいだろう感謝しろ、といった能書きがついている。

が、レバーは触るなとなっていた。駆動軸に直結しているわけではないからどの程度の反発力があるか、とか触って知りたかったのだが残念だ。

NECと森永が提供した田町駅前発展史の映像展示もおもしろかった。

帰りに脇のバスクチーズケーキを買って家で食ったらおいしかった。アップルシナモンのほうがプレーンよりも好きだな。


2019-04-20

_ 四谷の消防博物館

丸正の上のあおい書店で妻の会計が済むのを待ちながら、何気なく外を見たら、でっかなヘリコプターが向かいの消防署の屋上に停まっていて人が出入りしているのが見えた。

すげぇ、出動か? とか思っていたら、妻が、あれは博物館の展示物じゃない? と言い出した。出動しようとしているんじゃないの? だって、子供がいるじゃん。

あおい書店には何度も来ているが(特に最近は青山原宿近辺から書店がまりあ書店以外すべて消滅してしまったからだ)、だいたい夜だし、特に外を見ることもないので、まったく気づいていなかったことに愕然とする。

というわけで、向いの消防署に初めて足を踏み入れることになった。

無料で、受付に言って首から下げる入館証を受け取るだけの簡単なお仕事だった。

おもしろい。

乗り物がたくさん。

くそ、こんなおもしろいものが近くに存在していたなんて。

1階にはヘリコプターの初號機が展示してあって、あおい書店から眺めたのは参號機らしい。

で、エレベータで5階へ。

が、そこで絶望を味わうことになる。

天気が良く空は青く、風も強くなく、絶好の屋上日和だ。

子供連れの家族がずらーっと行列を作っていてその数10くらい。

1家族が入ると、子供が最大限に満足するまで操縦席を堪能させているので、5分くらい。待っていられないや、残念。

それにしても、本物のヘリコピターの座席に腰かけられるとはおもしろいので、平日に機会を作って再挑戦だ。

それはそれとして展示物もえらくおもしろいし、見ごたえがある。

消防オートバイは、昭和40年代に渋滞を回避するために導入したとかで、後ろに消化器を2本搭載している。が、昭和60年代に活動終了させたとある。

なぜだろう? 家庭に消化器が普及したからかな? 渋滞が解消したということはあまりなさそうだし。最近の家屋は耐火性能が上がったからとかかなぁ。

というような、本当に知りたいことはどこにも書いていないが、その分、考える余地があるのはそう悪くもない。

というわけで、おもしろかった。


2019-04-14

_ 新国立劇場のフィレンツェ

最初は初見、初聴のツェムリンスキーのフィレンツェの悲劇。

いきなり金管のつんざくような音の爆発で、20世紀初頭のウィーンの音楽だなぁと感じるが、これって物語の内容から薔薇の騎士の前奏曲やアラベッラの3幕序曲と同じく性交音楽なのかな。それにしても、猫とかみたいで苦痛が伴いそうな不思議さがあるとふと思う。

舞台美術がとても良い。家の中が家の外で全体が歪んでいるが違和感がない。かといって20世紀初頭ではなく、衣装からは封建時代。最後は首を絞めているのか抱擁と接吻なのか決定させない終わらせ方。もちろん、金のためなら人殺しも辞さない男と恋のためなら人殺しも辞さない女というお似合いの夫婦なのだから後者だろう。

普通におもしろかった。

それよりもジャンニスキッキだ。何しろ僕の好きなオペラの中でも特別なものだからだ(最初に買ったオペラのレコードの1つでもある。)。

プッチーニ:ジャンニ・スキッキ(プッチーニ/サンティーニ(ガブリエーレ)/ロス・アンヘレス(ビクトリア・デ))

(何度聞いたかわからん。大好きなお父様は、その後、もっと良いものがいくらでも聞けたが、ロス・アンヘレスも悪くはない)

なぜ好きなのかはわかっている。音楽の交換が抜群だからだ。

この舞台もそれは本当にうまかった。指揮も良いし、歌手の演技も良いし、振り付けも抜群。

その後の典型となるような(子供の言葉を使うと)ベタなお笑いの連続なわけだが、特に、ラウレッタに説得されて、しぶしぶ遺書を確認しはじめるジャンニスキッキのつぶやきに、ラウルとラウレッタではなく、リヌッチョとラウレッタが喜んだり悲しんだりするところのばかばかしさとか、舞台の前面に二人が手に手を取り合って寄せては返し歌いまくるとか最高であった。

ラウレッタの砂川涼子がまず素晴らしい。声量がある(プッチーニもセリフ劇を意識してオーケストラのバランスをうまく作っているのだろうし、指揮と演奏も良いのだろうが)し、声がきれいなので私の大好きなお父様が決まりまくる。

それにくらべるとラウルの人はいまひとつな気がするが、そうはいってもラウレッタとのコンビになると良い感じ。

ジャンニスキッキのアルバレスって兄弟のほうしか知らなかったが、実に良いではないか。

というわけで楽しみまくる。

なんででっかな家具調度なんだ? と思ったが(秤のため? いや、集まった人々の小物感を示すためかも)、小鳥の餌のクッキーは実にうまかった。

ツェムリンスキーともどもすごく満足しーた(が、表記はツィータだなぁ)。


2019-04-07

_ GPKIをubuntuに導入するitamae用レシピ

#
# install GPKI
#
 
execute 'fetch GPKI cert' do
  user '<%= node['user'] %>'
  command <<EOD
curl https://www.gpki.go.jp/apca2/APCA2Root.der >APCA2Root.der;
openssl x509 -inform DER -outform PEM -in APCA2Root.der -out APCA2Root.pem;
openssl x509 -in APCA2Root.pem -inform PEM -out APCA2Root.crt;
EOD
end
 
directory '/usr/share/ca-certificates/extra' do
  owner 'root'
  group 'root'
  action :create
end
 
execute 'copy GPKI crt and register it' do
  user 'root'
  command <<EOD
cp APCA2Root.crt /usr/share/ca-certificates/extra/APCA2Root.crt;
DEBIAN_FRONTEND=noninteractive dpkg-reconfigure ca-certificates;
update-ca-certificates --fresh;
EOD
end

2019-04-06

_ 松戸市立博物館に行った

団地が評判になっていた松戸市立博物館に行った。

水戸街道をだらだら進んでちょこちょこ曲がるといきなり小山を3つまたがるばかでかい公園になって、その最初の山の上が目的地で、建物を過ぎたところで左に曲がると駐車場とYahooナビが言うのだが、身体障害者と関係者以外は立ち入り禁止になっている。どうしろと? で、しょうがないので山を2つ越えて(といっても車は橋で山と山が結ばれているので上がったり下がったりするわけではない)北口駐車場というのがあったので、そこに停めた。

失敗である。

実は、建物の向かい側に東口駐車場というのがあって、そこに停めれば良かったのだ。が、一見さんにそんなことがわかるわけがない。

かくして、山を2つ越えて(というか橋を2つ渡って博物館に入れた。疲れた。

(帰りは、谷のほうを通って戻ったが、バーベキュー場があったり、草原にテントを建てて裸足だけ外に出して昼寝している人間が山ほどいたりして、不可思議な光景だった)

まだ松戸が海辺だったころの集落の様子からはじまって団地が来る仕掛けというのは知らなかった。

入り口のミュージアムショップに虚無僧ストラップというわけのわからないお土産があって不思議だったが、江戸時代パートに、虚無僧の本拠地が松戸にあったことが示されて、へーと思う。

縄文時代の展示はすごくおもしろい。時代の流れで、道具がどんどこ進化する様子を道具を分類した皿を時代ごとに用意して示してある。最後になると祭祀の道具が出てきて、おお、日本も御多分に漏れずサピエンスですなぁとか。

サピエンス全史 上下合本版 文明の構造と人類の幸福(ユヴァル・ノア・ハラリ/柴田裕之)

集落の規模とか、ここの展示は圧倒的だ。外に復元住居があるが、代々木八幡のやつとは違って、実際に火を焚いているので、意外なほどに煙がにおいまくって、茅葺というのは相当密閉性があるのだなと知った。三匹の子豚は最初に藁で家を作るわけだが、縄文人は小麦を栽培したりはしないから茅なんだな(と、外に立っているおっさんに教わる)。

室町期、千葉氏が君臨し、それを滅ぼした高木氏が正統な後継であることを九曜星で示したものの、上杉についたり北条についたり、最後は北条についたまま豊臣秀吉に滅ぼされていっかんの終わり。おもしろい。

ちょうど読んでいる石川淳の狂風記で、九曜星を目に見える七つの星の向こうに暗黒の二つの星が見えずに輝くというようなセリフが出てくるのを思い出したが、どこにも九曜星の旗印が展示されていないので、がっかりだった。

そして虚無僧の本拠地を経由して、御鹿狩りに移る。吉宗が害獣駆除や旗本の軟化に対する活入れとして開始したとか説明される。

が、鹿こそ100何匹か仕留めたものの猪は6匹だか9匹って、全然害獣駆除になっていないではないかとか思う。むしろ仕込みのために近隣の民百姓が駆り出されてそちらによる労働力の一時的減少による弊害が大きかったらしくて、上のくだらない思いつきに振り回されるって薩長を待つまでもなくあったのだな。が、オリンピックと考えれば、ありだったかもなぁとかいろいろ考える。規模がでかいし、船橋の由来って船橋だったか、とかいろいろ知っておもしろい。

で、団地だ。

入るといきなりブラウン管にチンパンジーが映ってバヤリースの広告をしていて、驚く。本気で作っているな。

特に衝撃的なのが、居間の壁にカラーの東郷青児が飾ってあることで、まだ、カラーの時代なのかというのと、そこまで東郷青児(うんと簡略化すると日本にキュビスムの絵柄を普及させた画家)って人気あったのか? おれの時代にはコロンバンあたりのお菓子の包装紙のブルーグレーの絵の人になっていたが、カラーということはそれより前の時代なのだな。

ベッドルームのベビーベッドとか、いろいろ不思議な光景で、いろいろおもしろい。

この6畳2間+台所風呂トイレの四角い入れ物が経済と人口爆発の仕掛けだったのだよあなぁ。

おもしろ過ぎる。

東郷青児 (アサヒグラフ別冊8 美術特集)(波多野 公介)

(一応知っておこうと思って高校生の頃買って眺めてもう手元にはないが、19歳のときの自画像は素晴らしくて記憶に鮮明)


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