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日々の破片

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著作一覧

2005-10-02

_ 知りたがりワンちゃん

吉祥寺バウスシアター

ミレルの映画はタイトルが素朴過ぎて素敵だ。

_ NerdTV第4弾(福盛さんの部分訳)

今回は、Brewster Kahle氏

僕の、このあたりの歴史の知識(MITのLisp――追記:良く考えたらList Processingだから全部大文字のはずなかったので修正――ハッカー達がMITの研究所からスピンアウトしてシンボリックス社とLMI社に分裂して、ちょうど隙間に落ち込んだ形になってしまったリチャードストールマン(RMS)が孤独な戦いを開始する)は、レビーの『ハッカーズ』の記述でしか知らないから、こういった別の話として見えるのもおもしろい。

そのあたりはレビーの本だとこんな感じだ。

分裂と、そのAIラボへの影響によって、最も痛手を受けたのは、リチャード・ストールマンだった。彼はラボがハッカー倫理を守り通せなかったことを嘆いた。RMSは、出会った見知らぬ人々に、自分の妻が死んでしまったのだと話したものである。

―レビー『ハッカーズ』P.603

ところが、この本には、1976年の著作権法改正の話はこれっぽっちも出てこない。すべてはグリーンブラット流のハッカー企業(LMI)か、ノフツカー(RMSをMITのラボに雇った人間でもある)のビジネス企業(シンボリックス)か、という経営理念とハッカー倫理のせめぎあいみたいな話になっている。で分裂(と言ってもグリーンブラットは孤立)が1979年に明らかになり、1982年から1983年にかけてRMSがリンボリックスに対してリバースエンジニアリング攻撃(と言ってよいだろう)をかけていく。シンボリックスの12人のLispハッカー対MITに残ったたった1人のRMSだ。読み物としては抜群のおもしろさではある。

というわけで、今度のNerdTVで、GPLの裏側には実際には1976年の改正の話などがからんでいるということが、僕なんかには初めてわかったということだ。

ハッカーズ(スティーブン・レビー/松田 信子/古橋 芳恵)

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]
_ 福盛 (2005-10-02 23:26)

英文のトランスクリプトで"elisp machine system"と"Elisp Machine, Incorporated"と書かれていた部分の音声を聞きなおした後、Googleで裏をとった結果、ここはそれぞれ"Lisp Machine System"と"Lisp Machine Incorporated"が正しいということがわかりました。こういった情報は非常に助かります。というかトランスクリプトを読むときも十分に用心しないといかんな、こりゃ。<br>Levyの本"hackers"にも俄然興味がわいてきました。買ってしまおう。


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