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日々の破片

著作一覧

2005-12-11

_ 皮肉な現象

多分、誰よりもGoogleの価値を正しく評価していると思える圏外が、Googleの検索圏外というのは皮肉ですな。

_ コンピュータは計算機と呼ばれていた(なんでカタカナに変えたんだろう?)

コンピュータが計算機と呼ばれた時代(C&C振興財団)

昨日ちょろっと話していた本。僕は頂いたのですが(帰ったら届いてた)。

多分、1956年に完成した日本最初のコンピュータFUJICの生誕50年を祝福する本だと思う。

カラー写真が数ページとあとは白黒写真満載。

カラーで出てるのはETL MarkIIという1952年のリレー式計算機。なんかハンコ屋さんみたいに見えるけどさっぱり理由はわからない。FUJICは1956年の真空管式計算機。きれいだ。これ国立博物館で見たことあると思うけど。NEAC-1102は1958年のパラメトロン式計算機。コンソールは50年代のSFの世界。磁気ドラムってこんなのかとか、多分私が最後の世代でしょうorzな磁気テープとか(2400ftと1200ftの質感というか持った重さ感を知ってるからな)。HITAC5020は1964年でトランジスタ式。

とにかく写真が多いからパラパラ見てるだけでおもしろいのだが、特に驚くべきなのはMARS101という国鉄のオンライン予約システム。ユーザーインターフェイスがはんこなのだ。(上のほうでハンコ屋さんとか書いてるけどそれとは無関係)良くそんなデバイスを作ったな、ともいえるけど。参入障壁以外のなにものでもないけど、それが顧客が選んだインターフェイスということなのだ。

NEAC-1103は死刑執行台のようにも見えるけどかっこいい。

ところでFUJICで使用された6L6Gという真空管の写真があるが、

 6L6
  G

っていう型番の配置は顔文字を意識したデザインなのかな。

うむBUNCHという言葉を久々に見たな、とか。

同時発売とカバーには書いてあるけど実際にはちょっと違う

新装版 計算機屋かく戦えり(遠藤 諭)

こちらはとっくに出てます。


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