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日々の破片

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著作一覧

2007-02-21

_ 買わなかった本

カラヤンとフルトヴェングラー (幻冬舎新書)(中川 右介)

おもしろそうだなと手に取って気づいたらほとんど読み終わっていたので買わなかった。そういうこともある。

カラヤンについては、とにかく柴田南雄がベートーヴェン全集を評して言った「氷上を戦車が猛スピードで滑っていく」に尽きると思う。うわーすげーすげーと思ってそれで終わり。後にはきれいさっぱり何もない。キャタピラの跡さえ残らぬ完璧さ。くだらねぇ。

特にこれはすごかったな(9番かも知れないけど30年近く前のことなんでどっちでも良い)。あーすげー美しいなぁーと思って、それまでだ。

ブルックナー:交響曲第7番(カラヤン(ヘルベルト・フォン)/ブルックナー/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団)

(とISBNを写してみたものの自信はないな。多分、白鳥の歌を自分自身であるいはDGMのプロデューサーが意識して、白い羽のジャケットだったが、画像がないのでわからん)

ごたぶんにもれずシューリヒトでばかり聴いていたから特にあーあーと思いまくったのかも。

で、一方のチェリビダッケだが、相変わらずこれしか聴いてない(今日も車に乗ってて聴いてた)が、やはりとんでもない奴だ。

チャイコフスキー : 交響曲第6番ロ短調「悲愴」(ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団/チャイコフスキー/チェリビダッケ(セルジュ))

緊張感がまともじゃない。だいたい極度に遅いテンポを取るとだめな音楽は退屈してくるものだが、あまりに緊張感があるのでえらく疲れる。一触即発の剣法家の試合みたいなものだ。動きがないようで実はすごくある。

で、フルトベングラー、チェリビダッケ、カラヤンと3人並べてあーだこーだ書いてある本なので、それなりにおもしろい本なんだが、性格といい、団員への受け入れられ方、その後の成り行き、政策方針といい、どうしても、レーニン、トロツキー、スターリンのことを書いているとしか読めないおもしろさ。まったくの相似形だ(初代と三代目が。2代目は運命だけが似ている)。

レーニン (中公文庫)(レフ トロツキー/松田 道雄)

_ 最初のステレオにして

ワーグナー:ニーベルングの指環 全曲(ワーグナー/カイルベルト(ヨーゼフ)/バイロイト祝祭合唱団/ヴァルナイ(アストリッド)/ホッター(ハンス)/ヴィントガッセン(ヴォルフガング)/ウーデ(ヘルマン)/ボロタイン(ミナ)/グラインドル(ヨーゼフ)/イロスファイ(マリア・フォン))

会社でオペラ好きな元上司(トーキョーリングの券くれた人)と久しぶりに会ったら、カイルベルトの録音が発見されたと騒いでたので早速購入。

録音した技術者たちはこの後にデッカへ行ったっとか、なんとステレオ録音とか聞かされる。それってショルティの予行演習? と聞いたら、聞くだけ野暮だったようだった。おれは、レコーディングスタジオじゃ、ショルティが優れた作家なのは間違いないとは思うのでそのへんは意見は異なるだろうが、音楽家としてどっちがすきかと聞かれれば、それは確かにカイルベルトを取るだろう(それこそブルックナーの9番をどこかの田舎オーケストラを指揮した廉価盤を持ってたことがあったが、カラヤンとは対極な良い演奏だったな、とか思い出した)。

あと、思い出した。ホッターホッター、ホッターがウォータンなのだ。

「カイルベルトのバイロイトの録音が見つかったよ! それもステレオだ。世界最初のステレオはこれでショルティじゃなくなったな、ははは。ホッターだよ、ホッター!」というような会話の始まりだったな、と思い出した。

(ニルソンは出てないのか? と聞いたら、この時はニルソンじゃないけど良かったよ、と言ってたからきっと良いのだろう。しかし、アマゾンの詳細ページがもののみごとに役立たずだ。CDのトラック名を拾って並べてるがばかじゃなかろうか? それよりも配役を書いたほうがよっぽど意味があるだろうに。「ホイホー!ホイホー!」とそこら中に書いてなんの意味があるんだ? おお、ちゃんとハーゲンの歌が入っているんだな、なんて思わねぇよ。だって入ってるに決まってんだから。それより誰がハーゲンなんんだ? 「グラーネよ、わが馬よ、わが挨拶を受けて下さい」も間抜けだ。馬に「受けてください」はないだろう。「グラーネ! わが馬! わが挨拶を受けよ!」だろ。「男ではない」って(これはワグナーの落ち度ということになってはいるが、曲目としてわざわざあげつらわなくても良いのに)

#アマゾン君、ニーベグングの指輪ってニーベルングの指輪のことだろうね? パロディ作品とかだったら怒るよ。


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