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日々の破片

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2012-08-11

_ バレエフェスティバルBプロ

東京文化会館。

最初はセミオノワとフェーゲル。セミオノワがきれいだなぁという印象。

パルジファル。シルエットで向い合う男女が手を差し出しておそるおそる触れて離してを繰り返す。ベジャールってずるいなと感じる。たいていのバレエは音楽は3流(チャイコフスキーを除くが、それでも交響曲のように密度が高いわけではない)で踊りを補完するのだが、圧倒的な傑作を音に使うので元々密度が高く、踊りがなくても成立するわけだから、そこに踊りをつければ相乗する理屈だ。いずれにしても、これは良い作品。

で、つまらない音楽に変わり、マスネのタイス。女性がえらくうまいなぁとカーテンコールで子供からオペラグラスを借りて顔を見たらパンダみたいで、なるほど上野水香かと知る(なんであんなメークするんだろう? と子供に訊くと、目の動きを強調させるためには仕方ないんじゃないか(アジア人の顔は遠目には目の動きを出しにくい)と教わり、それなりに納得する)。

で、ラドメーカーのエフィ。こういう肉体の動きを見せる踊りはおもしろいような退屈なような不思議な表現芸術だな。

で、ライモンダがきて、ロホが相変わらずきれいに踊るのだが、それ以上にマックレーの脛の細さに見とれる。

休憩15分。

コジョカルとコボーでバルコニー。うーん、バヤデールはやはり衣装が妙だったのかなぁ。

ウィズアウトワーズ。何十年ぶりかでシューベルトの野バラを聴き、はてと思う。肉色の衣装なので全裸感を示した不思議な作品。好きかも知れない。踊ったのはサラファーノフとノヴィコワ(初見)。

でルテステュとビュリョンの椿姫。どのパートか良くわからないが(ベルディではないので、一部を切り取られてもわからない)、意外と退屈した。物語に負うところが多い舞台なのかも知れない。

パリ・オペラ座バレエ 「椿姫」 [DVD]

(が、全幕通して観るとこれは素晴らしいバレエで、このDVDはマスターピースだと思う。まだビュリョンはエトワールになっていない頃で、キャスティングの都合での抜擢らしいが、いかにも主役の小僧っぽくてそこも良い)

で、ガニオのラシルフィード。うまいのだが、曲のつまらなさが天下一品(だが、部分抽出なので退屈するより踊りのおもしろさで満足度は高い)。

休憩してマーラーのアダージェット。録音なのか。いまひとつぴんと来なかった。ベジャールじゃないんだな。

シェエラザード。ゼレンスキー(去年だかバヤデールに代役で来たのがすばらしく印象的)とセミョノワ(2度目の出演)。曲は良いのだが、いささか長い。

デュポンが出てくるとなんとも不思議な印象を受ける。なんか特別だ。一挙一動が美しい。

ワシリエフとオシポワという全然知らない二人の海賊。が、体を動かしまくるので観ていておもしろいのなんのって。売込中なのかな。

で休憩。疲れてきた。

モーツァルト。なんかうまい二人組で誰かと思うとマラーホフとヴィシニョワだった。マラーホフも格別な人なのだな。

第三世界っぽい妙な音楽の踊り、チャイコフスキーと続くのだが、あまり記憶にない。

で、オネーギンでルグリは出てくるとルグリとわかるのは良く観ているからだろう。うまいなぁ。

で、シムキンとサレンコという人でドン・キホーテ。それにしてもシムキンが跳びながら円を描くときとか、跳び上がったところで停止するように見えるのはどういう仕組みなんだろうか。常に動いているはずだから、そういうように見えるように体を動かしているんだろうけど、不思議だなぁ。

と、各部をゆるやかなパドドゥで初めて、モダン(というのか筋肉の動きによる表現芸術)を交えて、跳んで回るので〆るという構成(序破急というわけでもないか)でうまくまとめているので、満足度はえらく高い。(が、全部で4時間(ただし1時間は休憩15分×4)はさすがに疲れた)


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